プログラム内容
感染制御(専門)介護職員養成プログラム
プログラム全体
本プログラムは、感染管理認定看護師、ICD監修のもと老人福祉施設の施設長と共に構築しています。なお、本プログラムは茨城県老人福祉施設協議会と協力しています。
1. 到達目標(DP) 自ら考えて施設内の感染制御を実践できる。
2. 教育目標(CP)
- 感染制御についての正確な知識と技術を持つ。
- 状況にあわせ、修得した知識を活用して適切な技術で対応できる。
- 他職種と連携して感染制御活動が実践できる。
- 感染制御に関する情報を収集し、施設内で共有することができる。
- 感染制御に関するガイドライン等から自施設に必要な内容を具体化したマニュアルを作成できる。
- 他の介護職員に適切な感染制御の知識と技術の指導ができる。
- 多職種と連携し、施設内感染が発生(疑いも含む)した場合、感染拡大を防ぐ行動がとれる。
初級プログラム(for beginners)
【講義動画】※各動画は10~15分程度
- 感染と感染症、感染予防の基礎(3回) 担当:上岡奈美(ICN)
- 消毒の種類と注意点(1回) 担当:桜井直美(ICD)
- 感染経路別予防策(2回) 担当:山口芳子(神栖済生会病院 ICN)
- 感染をコントロールするために必要な健康情報の種類と記録方法(1回) 担当:栗田順子(大東文化大)、菅原民枝(感染研)
- 施設内で感染症が確認されたらまず何をするか(2回) 担当:上岡奈美(ICN)
- 特別講座 茨城県の新型コロナウイルス感染症の現状(高齢者施設を中心に) 担当:青木正志(茨城県立中央病院)
【グループワーク】
テーマ:施設で感染が確認された際にどう動くのか (オンラインで実施)
【実技実習】※
テーマ:PPEの安全な着脱と廃棄について (対面で実施)
中級プログラム
【講義動画】*各動画は10~15分程度
- 代表的な感染症とその原因微生物(講義10回、実験実習1回)
- 免疫(講義4回)
- 予防接種(講義3回)
- 検査(講義2回、体験実習1回)
- 感染制御にかかる法制度(3回)
【グループワーク】
テーマ:感染事例を用いた予防策の立案
上級プログラム
【講義動画】*各動画は10~15分程度
- 疫学の基礎(講義10回)
- 感染症の疫学の基礎(講義7回)
【グループワーク】
テーマ:感染事例を用いた疫学調査の模擬実習と原因の究明
【実技実習】※
他施設の見学、自施設での感染制御の実践です
感染症情報収集システムとは
入所者さんの健康状態を入力すると施設内で簡単に共有でき、いつでもオンラインで確認することが出来るので、施設内の感染状況が一目瞭然です。
さらに保健所や嘱託医などとリアルタイムで情報を共有することにより、早期対策につなげることが出来るシステムです。
これにより入所者さんと職員さんの安心・安全につながります。
システムで出来ること(施設内の感染症対策)
- AIが異常を探知してアラートを出します
- グラフ化が簡便にできるので感染症委員会での書類作成が出来ます。
- 集団発生が起きた時の保健所への報告がシステムからのメールで可能になります。
※誰が有症状か病気かは分からないように集計します